2011.12.05 カンバイ
以前にも似たようなことを書いたかもしれませんが
シープドッグ講習会に通っていると・・

講習中に使うコマンドで、犬と話をしているような気分になってきます。

例えば、カンバイ
このコマンドは、「羊に対して左側に回り込め」という指示ですが

その場の状況、声の抑揚、大きさ、高さとかを変えることで、
「大きく左回り」
「ゆっくり、慎重に左回り」
「深めに左回り」
「浅く左回り」
などなど違う意味をプラスします。

上手な人達は、この最初のカンバイでサクッと犬に全てが伝わる
のでしょうが、才能のない自分&こま助チームのようなレベルでは、
一発でサクッといかないため

最初に指示を出して、犬が動作に移った後、
さらに、違うカンバイを使う必要があります。


「そうじゃない、もっと大回りだよ」
「もっと、素早くだよ」
「もっと、ゆっくりだよぉ~」
「もっと、深く」
という修正を要求する意図で言うカンバイや


「いいぞ、そうそう、その調子」
という犬の行動を肯定し、犬に安心感を与えたり、
学習効果を高めるつもりの意図で言うカンバイ


「大丈夫だ!きっとそのまま行けば羊は動きだすぞ」
という犬を励ますような意図で言うカンバイ


さらに
「こら、ビビッてるな、突っ込んじゃえ!」
という犬を叱咤激励するとともに催促するような意図で言うカンバイ

「そっちはアウェイだろ!」(笑)
という単なる勘違いや犬の身勝手を矯正する意図で言うカンバイ

などなど、本当にたくさんの意図で使いますが
発する言葉は「カンバイ(左回り)」だけです。


そして、犬(こま助)は、ほとんどの場合、この違う意図のカンバイを
きちんと感じ取り、様々な受け答えをしてきます。

例えば、明らかに右から回った方が楽な場面で
右からいきたそうな犬に対し
「カンバイ」(左から言ってよ)
う~ん っと左回りをはじめるけど、納得いかなそうなところに
「カンバイ」(ほれ、もっと早く)
ススッとスピードが上がったけど、もともと右からの方が楽そうだから
ついつい浅い角度で侵入しようとするところに
「カンバイ!」(直線的すぎるよ、もっと大回りだよ)
進路がより外側になったところで
「カンバイ」(そうそう、その調子だよ、それがカンバイだ)
羊との距離が近づいてきて
①羊が動きだしそう、あるいは動き出せば
「カンバイ」(そうそう、凄いじゃん、いいぞぉ~)
で「ダウン」とかに切り替わり
②羊が動かなそうな雰囲気があって、こま助の様子に何の動揺も
みられなければ
「カンバイ」(大丈夫だ!そのままで羊まで接近すれば、道が開けそうだ)
③羊が動く雰囲気ゼロで、こま助の様子に若干の動揺があれば
「カンバイ!」(いけ!臆するな)
そこで、さらに減速しそうなら
「カンバイ!!」(こら、負けるな、突っ込め)
と、同じ言葉でも、全然違う意図を伝えます。


自分は、このような一連のやりとりをしているとき、
いつも犬と対話しているように感じますし、これが「犬に話しかける」
ではなく、「犬と話す」ということだと思ってます。

自分の場合は、犬に話しかけるとき・・大抵の場合、
犬に理解を求めるという感覚も、犬の反応を期待する感覚も薄いまま、
勝手に話しかけて勝手に同意を求めてるだけなので、けっこう普通に
しゃべります。

犬と話すときは、相手に理解を求め、それを何らかの形で返して欲し
いから、それは必然と短い単語になります。
そして、その一つの単語は、そのときの状況(自分と犬の置かれてる
立場、その他の環境)や声の出し方、気持ちの乗せ方や、身振り手振
りでいろんな対話を実現するんじゃないか? っと思ってます。

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